「ソニーイメージングギャラリー 銀座」にて開催の私の個展「石原さくら 作品展 天売島 最北の猫の島 ~’17 冬・夏の記録~ / ねこかぶり」、ひとつめの展示テーマである「天売島 最北の猫の島 ~’17 冬・夏の記録~」では、北海道の離島らしい吹雪の中での撮影や、新しい試みとして軽く(何人もスタッフを連れた大掛かりなものは無理なので、ひとりでまわせる範囲で)動画撮影などにもチャレンジしています。
個展会場では撮影機材の展示もしていますが、ここでは補足的にいつも私が撮影で使用している機材のお話などをしてみようと思います。
まず、現在メインで使っているシステムは、SONYのEマウントです。α7 IIシリーズが出た頃から本格的に移行しました。
肝心のレンズについては当初は手持ちのEFマウント系をMetabonesなど電子接点付きマウント変換アダプタを介して使用するなどしていましたが、GマスターなどFEマウント(フルサイズEマウント)系があっというまに充実してきたこともあって、今ではほぼ完全に移行することができました。ほんとこのところのEマウントシステムの快進撃ぶりには目を見張るものがあります。わたしとしてももちろんその将来性を見越して乗り換えたわけなのですが、数年前にはさすがにここまでのスピードで拡充されているだろうとは思っても見ませんでした。
さて、まえおきがながくなりましたが、そんなわけで今回の天売島での撮影に持ち込んだ機材はこちらです。
ざっとリストアップしてみますね。
- カメラボディ
- α9 / ILCE-9 …夏の撮影のほとんどのスチルはこれで
- α7R II / ILCE-7RM2
… 冬の撮影のほとんどのスチルはこれで - α6500 / ILCE-6500
…動画用メイン、スチルにも - α6300
…動画用サブ。小さく軽いのでカバンに入れておいてもかさばらない。スタンバイ時はボディキャップ代わりに「Batis 1.8/85」がほとんど付けっぱなし状態に
- カメラレンズ
- G Master FE 70-200mm F2.8 GM OSS 70-200 / SEL70200GM
…ほとんどのスチルはこれで。α9との相性は最高です - E PZ 18-105mm F4 G OSS / SELP18105G
…動画専用。動画には電動ズームと通しf4は使い勝手良し - ZEISS Batis 2/25
…グッとヨリたいときはこれで。軽くってAFはやくってなんといっても絵もよくって大好きなレンズ - ZEISS Batis 1.8/85
…普段はボディ内手ブレ補正の無いα6300につけっぱなしで、動画・スチルと活躍。これも軽くってAFはやくってもちろん絵も良し。クロップセンサーで127mm相当のワーキングディスタンスは外猫撮りには最適でフットワークも軽いスーパーサブ機に化けます -
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary
…以下シグマレンズはマウントコンバーター「MC-11」を介して。APS-C機とあわせて900mm相当は魅力。手ブレ補正もよく効いてくれてフェリー上からなんなく港の猫を捉えることができました -
50-100mm F1.8 DC HSM | Art
…さすがのArt。重量もさすがのヘビー級。スチル、動画と大活躍しています。AFはわりと迷います - 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
…おもに動画で、たまに風景スチルなど。AF音を拾ってしまう場合があるので録音時は別途PCMで
- G Master FE 70-200mm F2.8 GM OSS 70-200 / SEL70200GM
- アクションカム
- 三脚、雲台など
- ベルボン ウルトラ655
…最近は外での撮影ではウルトラロックの手軽さがお気に入り。がっちり足元を固めて風景などを撮るわけでもないし、ミラーレスな私には十分過ぎる強度です。雲台はすべて別途アルカスイスマウントのものを使っています - ベルボン ウルトラ353ミニ
…ローアングル撮影の秘密兵器。チルト液晶でスーパーローアングルを狙う際に支えとして。こちらも雲台はアルカスイス互換のものを使っています - ベルボン ウルトラスティック セルフィー
…いわゆる自撮り棒ですが、自撮りには使わずにFDR-X3000と組合せて俯瞰撮影や、上下反転撮影モードで地面すれすれの猫目線動画などに - ベンロ 自由雲台 B0
…ウルトラ655 に。アルカスイス互換で揃えています - べンロ 自由雲台 B00
…ウルトラ353ミニ にジャストなサイズ。こちらもアルカスイス互換です
- ベルボン ウルトラ655
- その他
- ZOOM H1
…PCMレコーダ。音声を別撮りする際に - NP-FW50
…純正バッテリー。α9以外に。バッテリー持ちの悪さがみんなから指摘されていてα9からは一回りサイズの大きい大容量のものが採用されていますが、私はこっちの方が好きな少数派。だってたくさん交換バッテリーをもって行ったらいいだけでしょ?そのかわりにボディサイズも重量も軽量になるんだからその方がいいと思うんだけどなあ。ちなみに私は、純正5本、互換バッテリー(Wasabi の)を4本で、都度モバイルバッテリーからのUSBチャージャーで充電しながら使っています。特に困ったこと無いんですよね - Peak Design …以前より、「CAPTURE
」クリップシステム各種、「SLIDE 」ストラップ、「CLUTCH 」ハンドストラップなどなど愛用しています。出始めのころから使っているのですが、傍からは大げさにも見えるのか以前はちょっと小馬鹿にされることも多かったのですが、今となってみればホレみんな使ってるじゃんね。もう「ANCHOR 」無しにはやっていけません
- ZOOM H1
いつも遠征時にはこれらの機材を、機材持ち込み可能な最大サイズのペリカンケース「Pelican Air 1535
現場では、車を借りている場合には、ペリカンケースをそのまま荷台に、そうでない場合はペリカンケースは宿に残して、その時々の必要機材をバックパックに詰めて持ち出します。
今回の天売島では、島内をぐるぐる車で回ってスポットを探しつつの撮影だったので、ほとんど全部の機材を常に持ち出して撮影することができました。
遠征撮影では悪天候に見舞われることもありますが、滞在期間も限られることがほとんどなので、そのような場合でも撮影は強行されます。
最近のカメラ機材は最低限の防滴防塵仕様となっていることも多いので、そこまで神経質にならなくっても中に水や埃が侵入してその場でただちに機材をダメにしてしまうことはありませんが、やはりカビなどの心配は残ります。
私の場合は、メイン収納庫となっているペリカンケースはもちろん、バッグにも、乾燥剤と防虫剤を入れています。
乾燥剤は、東洋リビングの「モバイルドライ 除湿ユニット MD-2」という繰り返し使えるものを常備。これが案外、乾燥し過ぎな位にしっかり除湿してくれます。がっつり濡れてしまった場合は、ひととおり外装を拭きとったあと、宿に戻って持参したジップロックに濡れてしまった機材と乾燥剤を入れて置いておきます。きっと少しでも違う!?はず。
たくさん持ち出す割には、軽量にコンパクトにまとまっている方だと思います。カメラボディが小さくて軽くなったのが大きいかな。
さて、次はこの機材を持って何処に撮影に行きましょうかね。