デボンレックス 仔猫
デボンレックス 仔猫

猫の毛と抜け毛について

「抜け毛について」のご質問を多くいただきます。
特にデボンレックスの抜け毛について。国内ではめずらしい猫種なので、実際に確かめることが難しいですからね。

そんなわけもあり、ここに一度、猫の毛と抜け毛について、デボンレックスに限らずなくなるべく猫全般に通じるようにまとめてみようと思います。

短毛種と長毛種

まず、全ての猫種は、長毛と短毛とに大分することができます。
当キャッテリーにいるデボンレックスとシンガプーラはどちらも短毛種とされる猫です。

定義

短毛種とはそのまま読んで字の如く、「被毛の短い猫種」のことを意味します。
中毛というのもありますが、ここでは厳密な分類でなく、とにかく「短いのは短毛、長いのは長毛」ということで話をすすめましょう。

短毛種の猫種たち

短毛種の猫たちでもよく知られているのは、アメリカンショートヘア、アビシニアン、ロシアンブルー、ブリティッシュショートヘア、バーミーズ、シャム、シャルトリュー、ジャパニーズボブテイル、エキゾチックショートヘアなどなど…。

長毛種の猫種たち

ノルウェイジャンフォレストキャットやペルシャ、メインクーン、ラグドール、サイベリアンなどのロングヘアの素敵な猫は、当然長毛種。
マンチカン、ラパーマ、スコティッシュフォールド、セルカークレックスなど同じ猫種でも長毛と短毛の両方がいる猫種もありますね。

「短毛/長毛 = 毛の長い短い」は分かりやすい特徴ですが、猫の抜け毛を語る上では他の要素も理解しておく必要があります。

ダブルコートとシングルコート

短毛・長毛という分類の他に、その毛の生え方によって「ダブルコート」と「シングルコート」に被毛のタイプが分類されます。

ダブルコート

ダブルコートは、「オーバーコート」と密度の高く厚い「アンダーコート」で構成されています(ただし欧米では「オーバーコート = ガードコート」、「アウンコート」、「アンダーコート = ダウンコート」と3つに分類していることが多いです)。
オーバーコートは直射日光などから皮膚を守る役割があり、アンダーコートは保温をする役割があります。そのため換毛期にはアンダーコートがたくさん抜けて夏向きの少し涼しい構成に変わるのです。

ダブルコートの短毛猫の代表は、ロシアンブルー、ブリティシュショートヘアー、アビシニアンがいます。アビシニアンは意外にもダブルコートなのですね。

日本に生息している外猫さんの多くもダブルコートだと思います。

左アンダーコート、右オーバーコート。
http://en.wikipedia.org/より引用

シングルコート

少しコシのある「オーバーコート」と少し柔らかい毛が生えていますがいずれも長さは同じです。体に沿うように生えた滑らかな被毛は猫のフォルムを美しく引き立てます。

シングルコートの短毛猫には、シャム、バーミーズ、コラット、シンガプーラ、デボンレックス、コーニッシュレックスなどがいます。デボンレックス、コーニッシュレックス以外は暑いところが起源の猫さんが多いですね。

長毛種では、ターキッシュ・アンゴラとターキッシュ・バンのみがシングルコートです。

シングルコートにも種類がある?

ここで少しややこしいのですが、例えば同じくシングルコートに分類されるシンガプーラとデボンレックスでも生えている毛質が全然違うのです。
一口にシングルコートといっても、猫種によってそのタイプが分かれるようです。

オーバーコート主体のシングルコート

体に張り付くように生えたコシのあるオーバーコートと柔らかめの毛がほぼ同じ長さで生えています。保温性の高いアンダーコートがないのでこのタイプの猫は寒がりやさんが多いです。
仔猫の時は少しほわほわしてますが、成猫になると滑らかで艶やかな美しい被毛になります。
シンガプーラはこのタイプです。他には、シャム、バーミーズなど。

アンダーコート主体のシングルコート

デボンレックスはこのタイプです。
アンダーコートはとても細く柔らかいので、手触りはまるでマイクロファイバーの毛布のような感じです。シンガプーラほど寒がりではありませんが、冬場は暖かい環境作りが必要です。
このタイプは珍しく、他にはコーニッシュレックスが分類されます。ちなみに、実はデボンレックスには少しごわごわしたオーバーコートも生えているのですが、長さはアンダーコートとほぼ一緒の短い毛足のためかシングルコートタイプと分類されています。

一般的な猫の毛とレックス種の毛を比較図。aガードヘア、bアウンヘア、cダウンヘアの3つにカテゴライズされています。
デボンレックスはa、b、c3つのタイプの被毛を持っているけど、縮れていてそれぞれが非常に短い。 コーニッシュレックスにはガードコートがなくb、c2つのタイプの被毛も持つ。http://www.snugglebugs.dk/genetics.html より引用

毛量と抜けやすさ

単純に考えると、ラグドールのような毛足が長くて密度もあるダブルコートは全体的な毛量も多く、一方シンガプーラやデボンレックスのような短毛・シングルコートは反対に毛量が少ない。これは当然ですよね。

ですが、全体的な毛の量が多いからといって、抜け毛も多いのかというとそうとは限らないのです。つまり、毛の量と抜けやすさは比例しないのです。
むしろ、厳密には、抜け毛そのものにかかわっているのは、生えている毛の質によるところの方が大きいようです。

ノルウェイジャンフォレストキャットとアメリカンショートヘアを飼っている方いわく、むしろアメリカンショートヘアの方が抜け毛が気になるとのこと。
うちの場合、シンガプーラとデボンレックスを例に取ると…

シンガプーラの毛質と抜け毛

とても短い直毛で毛量は少なくコシのある毛質をしています。
換毛期はよく毛が抜けますので一度シャンプーをして、固めの豚毛ブラシでムダ毛を取るようにしています。
シンガプーラ 仔猫

デボンレックスの毛質と抜け毛

毛量は個体差がありますが、細く柔らかい毛のためボリュームはありません。
実のところ換毛期を認識したことがありません。年間通して抜け毛はとても少ないです。
またブラッシングすると必要な毛まで抜けてハゲができてしまうためブラッシングもしません。お手入れは濡らしたタオルで拭きとるかシャンプーをします。
デボンレックス

まとめ

以上、長くなりましたが、ここまでのまとめを。

  • 猫の毛の長さは様々
  • 毛の生え方、毛質も様々
  • 毛の長さ、生え方によって全体的な毛の量が決まる
  • ただし、抜けやすさは毛の量に直接影響されるものではない
  • どちらかというと、抜け毛の量は毛質によるところが大きいようだ

「結局のところ、毛質次第!」
(´△`) えっ?!

なんだか、まとめてみると簡単なようでややこしいようでやっぱり単純でアタリマエのことのようで。
どうしましょう。

でも、せっかく整理してみたので、次回は関連して「猫の抜け毛とアレルギーについて」書いてみようかと思っておりマス!

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