ドイツとウクライナ猫の旅 その3 – フランクフルト郊外のキャッテリーを訪問

12/05/2016

11月上旬、ドイツとウクライナを訪問しました。色々と見てきたことなどの徒然を何回かに分けてここに書いておこうと思います。
前回、その2 では、Goldtatze の生まれ故郷ボンでティアハイムを見学しました。今回はその続き、翌日のおはなしです。

フランクフルト郊外の町へ

この日はスロースタートで午後から活動開始です。
(あ、そうそう、ホテルの朝食のレバパテ、種類豊富で美味しかったんだった。オモイダシアジワイ。

目的はフランクフルト近郊の町にデボンレックスのキャッテリー訪問です。これまで、オーストラリア、フランス、イタリア、カナダ、etc…と、海外のいくつかのキャッテリーを訪問してきましたが、どこの国でもキャッテリーのある場所はたいてい静かな住宅地でそして敷地は広大です。ウラヤマシイ!

フランクフルトから40分ほど、気持ちの良い田舎道をしばらく走ると、そろそろ目指すキャッテリーのあるかわいらしい町に到着です。ヨーロッパは、フランスでもイタリアでもそうでしたが、ちょっと都心部を離れたほうがのんびりとして雰囲気がよくて私は好きですね。

迎え入れていただいたキャッテリーには、入り口をはじめそそこここに置物のスタチューやらなにやらなにかと猫モチーフなのでした。うちにもこんなスタチュー欲しいですねぇ。

デボンレックスが大好きなんです

今回訪問したキャッテリーさん、ヨーロッパのデボンレックス界で知らない人はいないだろう、なんとデボンレックス一筋にブリーディング歴40年のお方です! 1977年(私の産まれた翌年)からデボンレックスのブリーダーをされているそうです。スゴイ!

デボンレックスの起源となる猫が発見されたのが1960年、その後 CFA に公認されたのが1979年なので、そんなデボンレックスの過渡期からずっとブリーディングされていて現在も現役だなんて! 改めて、本当、驚きです。やはり最初の猫はイギリスから譲ってもらったそうなので、起源となるデボンちゃんがとても近い存在だったのだなあと感慨深いですねぇ。
そして現在は娘さんとお孫さんが引き継いでお手伝いをしていますから、この先も脈々とその血統が継承されていくんですね。(遠い目

私は、はじめてデボンレックスに会ったのは、オーストラリアのキャッテリーを訪問した時でした。
初対面なのに、すぐに膝にのってきたり、甘えてきたりする、その屈託のない愛らしさに一発でメロメロになってしまいました。
私は猫が好きですが、なんと言ったらいいだろう、デボンレックスは猫というよりはデボンレックスなんですよね。また違った別のいきものといいましょうか、性格というか性質が。だから、猫もデボンレックスも大好き、という感じなのです。わかります、わかっていただけます? それで、いても立ってもいられずに、お迎えすることになって今に至るのです。

その辺りの、魅力、経緯はこちらにも書いてあります。

こちらのデボンちゃんたちは、そんな私からするとパーフェクトで理想的なデボンちゃんばかり。パーフェクトと言ってしまうと語弊があるかもですが、ほんとうに、さっき言ったデボンらしい愛らしさがMAX溢れた猫ちゃんたちなんですよ。これは触れ合ってみると絶対に分かります。

見学中は興奮していてすっかり周囲の記録を疎かにしてしまいましたが、キャッテリーは広々とした敷地にあってブリーディング中の猫達にはそれぞれの個室もあったり、これまでキャットショーでゲットしたたくさんの優勝カップやロゼットがありました。インテリアはさりげなくでも効果的に随所に猫の動線への配慮や水飲み場の工夫などがみられて参考になりました。スバラシイ!

みんな、可愛い♥

とにかく訪問中は終始いつも写真でしか見られなかった憧れのデボンちゃんたちに会えで感動しきり。写真をとったりナデナデしたりと、ただの一デボンファン状態でした。

デボンレックスはそもそも短くカールした毛並みが柔らかくナデナデに触り心地が良いのですが、特にこちらのデボンちゃんたちの手触りといったら格別でした。揃って素晴らしい被毛を持っていました。ずっとナデナデしていられます。でも楽しい時間はすぐに過ぎてしまうもの。性格といい、タイプといい、全てに魅了/圧倒されつつ、お茶の時間などもはさみながら、もうそろそろお暇の時間です。後ろ髪を引かれつつキャッテリーをあとにしました。

改めてデボンレックスの虜になりました。そして、40年という歴史と経験、深い知識となんといってもデボンちゃんへの愛情に恐れ入りました。私も日本に帰ったら虜を増やすべく?、がんばろうとしみじみ。ガンバルゾイ!

ご高齢で体調が悪い中、今回は私の訪問を快諾していただきました。以前からコンタクトはさせていただいていたのですが、こちらの弾丸なスケジュールに対応していただきまして本当にすばらしいデボン体験をありがとうございました。
協力していただいた娘さん、お孫さんにも感謝です!

お知らせ(かも?)

将来こちらのデボンちゃんがうちに来る日も近いかもですよ〜♪


17時発のキエフ行きの飛行機に乗らなくちゃーと、またもやセアトを飛ばして空港へ向かうのでありました! アセアセ……

SEAT(セアト)を駆って空港へ。(ここのクルマは初めて

Takashi Ishiharaさん(@ishihara)が投稿した写真 –

その4 へつづく

ドイツとウクライナ猫の旅 その2 – ボンのティアハイムを見学

11/30/2016

11月上旬、ドイツとウクライナを訪問しました。色々と見てきたことなどの徒然を何回かに分けてここに書いておこうと思います。
前回、その1 では、フランクフルト到着~朝食~郊外で大型のペット用品店視察までをレポートしました。今回はその続き、同日午後のおはなしです。

セアト(SEAT)をとばして、彼の地、ボンへ

午後は、フランクフルトから車で北に2時間ほどの街、ボンに向かいます。ボンでは、ゴールド・タッツェ の Achimさん と待ち合わせているのです。

はて、ゴールド・タッツェとはなんぞ? という方に、宣伝も兼ねて少々ご説明を。

――ゴールド・タッツェ は私がプロデュースしている 猫のモノ・コト専門店「ねこ専科」 の看板商品である「ドイツ生まれの高品質なキャット・ファニチャー」のブランド名で、こちらボン市を拠点に製造されています。かねてから私は世界中のいろんな猫ちゃん用家具をリサーチしていたのですが、その中でもそのデザインと品質に特に惹かれたのが ゴールド・タッツェ の製品だったのでした。
そして、 ねこ専科 で日本・アジア向けの総代理としてパートナーシップを結び今年から日本向けに販売しているわけなのですが、実は中の人とはまだ一度も直接お会いしたことはなく、今回はそれを実現することが旅の大きな目的のひとつなのでした。――

ドイツの高速道路は追い越し車線が上手く機能している感じで、皆かなりスピードを出しているのですが整然として走りやすく、ボンまでは約200kmあるのですが、快適にとばして距離の割には早く到着することができました。

ティアハイムとゴールド・タッツェ

待ち合わせ場所に指定されたのは、ボンにあるティアハイム(ティアハイムとは?)、 Albert-Schweitzer Tierheim Bonn

なぜこのティアハイムで待ち合わせかというと、こちらには何棟かの2階建て猫棟があって、それぞれバルコニー付きの10畳ほど?の猫部屋がワンフロア4~5部屋ほどあるのですが、それらの部屋にゴールド・タッツェがバババーンとたくさん取り付けられているんです。なので今回は、ドイツのティアハイムの視察を含め、そのゴールド・タッツェの活用されている現場の見学も兼ねてしまおうというわけです。ドイツのティアハイムといえば、広大なベルリンが有名。こちらはそれに比べると敷地の規模でこそ小さいですが、それでも猫ちゃん3匹あたりで先程の一部屋があてがわれています。ゆったり快適な居住スペース。

残念ながらティアハイムの中は里親さんになる目的の方以外は撮影禁止というルールがありましたのでお部屋の中に入っての撮影は控えましたが、これでもかとふんだんに各種ゴールド・タッツェ製品がレイアウトされ猫達が楽しそうに利用している様子をみてカンゲキシマシター!

日本においても、このようなかたちで、施設へのゴールド・タッツェ導入をすすめていければと考えています。ご興味のある方は、是非ご一報ください。

ちょっとお仕事モード、そしてちょっと観光

見学を終え、ボンの中心地に移ってカフェで一休みしつつゴールド・タッツェについてのミーティング(ちゃんと、お仕事タイムもあるのですよ!)。
Achimさんたち作り手のお人柄・熱い思いに直接触れて、ゴールド・タッツェは本当に猫のことを第一に考えて作っているんだなぁということを改めて実感できる時間でした。そんなすてきな家具を日本のみなさんに紹介する役割を担っていることを光栄に思いました。自分が猫だったらやっぱりゴールド・タッツェを設置してもらえたら嬉しいなぁ。コレハイイモノデス!
やっぱり、現地で直接顔を合わせて、って大切なんですよね。今後の展開なども含めいろいろと共有できて充実したミートアップとなりました。イクコトガデキテヨカッタ!

ミーティング後は、みんなでボンの街を一回り。
お祭りの時期だったみたいでおもしろコスチュームの人がちらほら見られた、そんな楽しいボンでのひととき。
ちなみにこの教会(Bonner Münster 教会 といいます)横の生首は、教会の屋根の方に載せようと思ったけど無理で一旦地面に置いたところ、「なんかこれで(このままで)よくない?」ってことでそのままここに設置(放置?)されたんですって。

感想

こじんまりと小さく可愛らしい、そして気取りのなさ?が心地よいティアハイムとボンの街でした。もう外はとても寒かったですが、なんだかほっと温かい気持ちになりました。


とっぷりと日が暮れた頃、また車をとばして宿のあるフランクフルトへととんぼ返り、ドイツでの1日目終了です。

その3 へ続く

ドイツとウクライナ猫の旅 その1 – フランクフルトでペット用品店を視察

11/27/2016

11月上旬、ドイツとウクライナを訪問しました。色々と見てきたことなどの徒然を何回かに分けてここに書いておこうと思います。

フランクフルト到着、そして早速のトラブル発生!?

まずは羽田からの深夜便でフランクフルトへ。この便だと、寝て起きたら着いちゃったって感じで時間効率がよく身体もとっても楽なのです。そして今回のドイツ滞在はドイツ在住の旧友に手伝ってもらい、現地での移動はすべて車でとっても効率よく目的地をまわることができ、さらに楽チンもさせてもらっちゃいました。改めて、ありがとう! >Furu

ということで、フランクフルト到着後はまずは旧友と空港で待ち合わせてレンタカーゲットで……、といくはずだったのですが、なんとここで早速トラブル発生! なんとなんとなんと、搭乗機にラップトップを忘れてきてしまいまったのです!!!
到着後しばらくしてから気づいたので、これはもう遅かったかも・すぐには戻ってこないかもと半泣き状態だったのですが、駐機場で待機中の機内からなんとか見つけて届けてもらえました、タスカッター。この間、空港であっちでもないこっちでもないとまさに右往左往一時間位。対応していただいた地上係員のみなさま、ありがとうございました・お手数おかけしました。

このところ、マヌケっぷりに一層磨きがかかってしまっているようで、これは気を引き締めて行かないとどこかで大変な目に合いそうな予感がしています、コワイヨ。

やっぱり美味しいソーセージ

さて、すっかりお迎えに来てくれた友人を早朝から空港で待たせてしまったので、レンタカー(SEAT セアト車)をゲットした後はフランクフルト・アム・マインでなにか朝食でもと、どこかよいところないかなーと物色。で、Furuご提案の市場 Kleinmarkthalle で何か見繕おうということに。

それで見つけたのがこちらのソーセージ屋さん、Metzgerei Schreiber のサンドイッチ。おばあちゃん特製できたてのソーセージとマスタードを挟んだだけのシンプルなサンドウィッチ、これがもうウマウマ! きさくなおばちゃんにすすめてもらうままに、実際に購入した分よりもたくさんの試食をさせてもらって大満足の大満腹。写真見てたらマタタベタクナッテキタヨー。

パンダのマークの…

メインの予定が午後になり時間ができたので、フランクフルト郊外にあるペット用品店 KÖLLE-ZOO の視察へ。シンボルマークのパンダ(なぜ?)と、錦鯉の池(なぜ?)がお出迎えしてくれます。

まず目についたのは、キャットタワーのパーツをバラ売りしてること。キャットタワーって爪とぎ部分とか局所的にボロボロになってしまうから、取り寄せとかでなくて最初からこういう買い方できるのはいいですね。


そしてこちら。まるで人間用の加工食品売り場みたいですが、この一画は KÖLLE-ZOO のオリジナルブランドを扱っていて、内装なども少し趣を変えてありました。パッケージも可愛く(※お店で販売されている商品のため、写真での紹介は割愛)、コーナー一体でブランドとしての統一感を上手く演出されていて、このあたりについてはこれから内装工事に取り掛かる私のショップの店舗づくり・商品作りにも参考にしないとなあ、と思いました。

キャットフードも知らないものもたくさんあって勉強になりましたよ。日本とは立地条件の違いもありますが売り場面積は余裕があり充実した品揃えで、またこだわった内装と商品ディスプレイで、とても楽しく見て回ることができてついつい長居してしまいました。

私はいつもはじめての街に行くとまずは現地のペット用品店を訪れるようにしているのですが、やはり各国各地ごとに特色違いがあって、そこからペットに対する考え方・位置づけ・接し方の違いがすこし透けて見えてくるようで面白いですね。
あ、でも最後まで、シンボルマークがパンダの謎は解けません(特に創業者・経営者が中国の人、というわけでもなく……。)でした。ZOOと名のつく通り、動物園っぽいコンセプトだからなのかなあ(謎

(あとで調べてみたところ、こちらにも詳しいレポートがありました。謎の錦鯉水槽の様子などはこちらで紹介されています。なかなかの有名店なんですねぇ。)

ここまでのまとめ

やっぱりソーセージは美味しいし、やっぱりペットについては先進国でした。


さて、午後はとある方と待ち合わせ。フランクフルトから車でとばして北に2時間ほどの街ボンにあるティアハイム(ティアハイムとは?)に向かいます。

その2 へ続く →